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タグを利用することによって文章を色々なスタイルにフォーマットします. タグは単に画面上の 表示スタイルを変更するだけでなく,文書処理の機能や文書の構造にも効果を及ぼします. タグの プロパティによってコントロールされる要素を次に示します.

タイプフォント.

節と見出し.

• リストアイテムとリードインオブジェクト.

プロットの注釈.

数式.

タグを文章に利用するということは,すなわち,プログラムがタグのプロパティを目的の文章にコ ピーする事を意味します.

3種類のタグの機能は次の通りです.

テキストタグは単語,句を強調します.

• セクションタグは節の見出しを指定し,文書全体の構造を定義します.

• ボディタグは文書の通常使用する文字の構造を定義します.

• ア イ テ ム タ グは 節 や フ ロ ン ト マ タ ー に お い て 定 理 や 定 理 型 環 境 を 使 っ て リ ス ト を 作 成 し ます.

もっと簡単に言えば,テキストタグは節における文字の強調を行い,セクション/ボディタグは節 の構造を定義します. そしてアイテムタグは節を構成する箇条書きの構造を定義するものです.

タグを利用することによって文書全体を統一感のあるフォーマットで修飾することができます. 例えば,ある節にサブセクションというタグを付けると,その節の文字はすべて同じフォントサイ ズとタイプフェースで表示されます.個別にフォーマットする必要はありません. 同じシェルを 使って作成した文書のサブセクションは,すべて同じようにフォーマットされます.

タグを付けた文字の画面表示方法と節におけるアクションはタグのプロパティによって決まり ま す. SWP SW の 場 合,タ グ の プ ロ パ テ ィ は 各 シ ェ ル で 実 は2回 定 義 さ れ て い ま す. 一 つ はLATEX によるタイプセッティングに対してフォーマット情報を提供するタイプセッティング 仕様向けのもので,もう一つは,タイプセッティングを利用しない画面表示用に利用されるスタイ

ル(.cstファイル)向けのものです. タグの中には,このように目的の異なる,まったく別のプロパ

ティ情報が含まれています. スタイルとタイプセッティング仕様がタグ,およびタグを付けた文章 に及ぼす影響については第9文書のフォーマットを参照してください.

SWP SW では文書の出力方法によって,利用されるプロパティが決まります. タイプセッ ティングの有無による文書作成に関する詳細は第8プレビューと印刷を参照してください.

4.4.1 タグを付ける

タグを付けるには,タグツールバーのポップアップリスト, タグメニューのタグを付けるコマン ド,そしてキーボードのファンクションキーを利用する3つの方法があります. テキストタグは操 作画面で選択した文字や,次に入力する文字に対して適用されます. アイテムタグとセクション/ ボディタグは操作画面上でカーソルを配置した節に対して適用されます.

常にタグが利用できるとは限りません. 例えばリストの中ではセクションタグは入力できませ ん. タグが利用不可の時,対応するポップアップリストは表示されません.

◮ポップアップリストからタグを付ける

1. タグツールバーのアイテムタグ,セクション/ボディタグ,テキストタグの内,目的のポップ アップボックスをクリックします.

2. 目的のタグをクリックします.

◮タグメニューからタグを付けるコマンドを利用する 1. タグメニューからタグを付けるを選択します.

2. タグを付けるダイアログボックスから,目的のタグを選択します.

◮ファンクションンキーでタグを付ける

• 目的のタグが割り付けられたファンクションキーを押します.

80 4 文字の入力

デフォルトのファンクションキーの設定を次に示します.

キー タグ キー タグ

F2 アイテムタグの削除 F7 番号付きリスト F3 ボディテキスト F8 記号付きリスト F4 ノーマル F9 カリグラフィック F5 ボールド F11 セクションヘッド F6 強調 F12 サブセクションヘッド

ファンクションキーのタグの設定情報はスタイル(.cstファイル)に記録されます. スタイルに関 する詳細は第9文書のフォーマットを参照してください. ファンクションキーの設定情報の 変更はタグメニューのファンクションキーコマンドを利用します. 詳細は第13プログラムの カスタマイズ”を参照してください.

4.4.2 テキストタグを使った文字の強調

文字を強調する場合にはテキストタグを利用します. テキストタグには,ゴシック(Bold),斜体

(Italic)などのように文字の強調方法を示すタグ名が付いています. 強調する必要がない普通の文

字には標準(Normal)というタグが自動的に付きます.

タグの名前にとらわれることなく,あくまで強調表示した文字が読者にどのように理解されるの か,という事に注意してください. また,カリグラフィックタグのように,自動的に入力モードが数 式モードに変化するものもあります. またセクションタグのように,文章の構造を定義するタグも 画面上では文字を強調表示します.

利用可能なテキストタグ,タグの操作画面上の表示方法,タグの印刷方法は選択したシェルとス タイル,および,タイプセッティング仕様によって異なります. タグの出力に影響を与えるスタイ ル,タイプセッティング仕様の詳細は第9文書のフォーマットを参照してください.

◮選択範囲にテキストタグを付ける 1. タグを付ける文字を選択します. 2. タグを付けます.

頻繁に利用するテキストタグ(標準,太字,斜体)はコマンドの他に,編集ツールバーにボタ ン , , としても用意されています.

◮これから入力する文字にタグを付ける 1. 目的のタグを単純に選択します. 2. 文字を入力します.

3. 目的の文字入力が完了したら,標準タグを選択します.

◮テキストタグを削除する

1. タグの付いている文字を選択し,標準タグを付けます.

文字に対しては,普通, 1つのテキストタグを付けます. 文字に複数のタグを付ける場合は, グを付ける順番に注意してください. 次の例では,文字と両端のスペース全体にタイプライタ体

(Typewriter: 英数字にだけ有効)のタグを付けました. 両端の単語を除く,文字にゴシック体の

タグを付けます. 文字列example of multiple ,その両端のスペースにはLargeのタグを付けま す. 最後に,両端の空白を除く,文字multiple に斜体のタグを付けます.

選択範囲の全体にわたって異なるタグを重複させることはできません. この場合は最後に付けたタ グが優先されます.

4.4.3 セクション / ボディタグで文章を構造化する

文書の構成を指示するためのタグがセクション/ボディタグです. 節には普通,自動的に本文用 タグであるボディタグが付きます. 特定のセクション/ボディタグが付いていないものはプログラ ムによって自動的に本文と解釈します. セクション/ボディタグには,節の中央揃え,数式だけを独 立した行の中央に表示するディスプレイ環境,入力した情報を数式モードで自動的に入力する数式 体タグが用意されています. 利用可能なセクション/ボディタグ,タグの操作画面上の表示方法, グの印刷方法は選択したシェルとスタイル,タイプセッティング仕様によって異なります. タグの 出力に影響を与えるスタイル,タイプセッティング仕様の詳細は第9文書のフォーマット 参照してください.

ボディタグを付ける

1. 目的の節の任意の位置にカーソルを配置します. 節をこれから入力する場合は,始点にカー ソルを配置します.

2. ボディタグを付けます.

3. 節を入力する場合は,この状態から入力を開始します.

Note 複数の連続した節に対して目的のボディタグを付ける場合,全範囲を選択する必要はあり ません. 最初と最後の節は,その一部を選択しておけばボディタグが自動的にそれらの節に 適用されます.

◮他のタグが付いた節のタグをボディタグに変更する 1. 目的の節にカーソルを配置します.

2. ボディテキストタグを付けます.

節を中央揃えにする

82 4 文字の入力

1. 目的の節にカーソルを配置します. 節をこれから入力する場合は,始点にカーソルを配置し ます.

2. 中央揃えのタグを選択します.

3. まだ入力していない場合は節を入力します.

セクションタグはセクション名を見出しとするプロパティを与えます. セクションタグを使っ て,既に入力した文字を章タイトル,セクション名,サブセクション名に設定します. ナビツール バーには,これらのタグを付けた文字が目次形式で表示されます. セクションの表示方法に関する 詳細は第2操作画面の基本操作を参照してください.

◮セクションタグを付ける

1. セクション名とする句にカーソルを配置します. 句を入力していない場合は始点にカーソル を配置します.

2. セクションタグを付けます.

3. 句を入力していない場合は,そこから入力します.

◮セクションタグを削除する

1. タグの付いた文字にカーソルを配置します. 2. 本文用のボディテキストタグを付けます.

プログラムは節にボディテキストのタグを付け替えます.

◮開いている文書の目的のセクションを画面表示する

1. ナビツールバーでセクション名のポップアップリストをクリックします.

セクション名のリストボックスにすべてのセクション名が表示されます.カーソルの存在す る節を含むセクション名は反転表示します. セクション名の表示に関する詳細は第9 書のフォーマット”を参照してください.

2. リストから目的のセクション名を選択します.

選択したセクションのセクション名を画面の一番上の行に表示し,カーソルを節の始点に配 置します.

4.4.4 アイテムタグでリストを作成する

プログラムには箇条書きのリストを作成する機能が用意されています. リストの各項目は複数 の節で構成されてもかまいません. リードインオブジェクト(行頭文字)には自動作成される連番, 記号,独自の文字などを利用できます. リストは4つのレイヤまで利用でき,ネストしたリストや, 親リスト中に子リストを作成できます.

リストの作成とリードインオブジェクトの作成にはアイテムタグを利用します. 最初にアイテム タグを付けてから,リストアイテムを入力するか,逆に,既存の節にアイテムタグを付けてリスト を作成します. カーソル位置にアイテムタグを付ける場合は,アイテムタグポップアップリストを 利用します.

利用可能なアイテムタグはシェルによって異なります. 番号付きリストは,ほぼすべてのシェル